草木萠動(そうもく めばえ いずる)
2023/03/01
こんにちは。神戸市垂水区の幼児教室、頭脳開発教室アイ・ダッシュ アカデミーです。
ブログの新稿をアップします。
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今日から雨水の末候、七十二候の第六候、草木萠動(そうもく めばえ いずる)。
雪がすっかり溶け、やわらぐ陽光が体をじんわりと温めてくれる、そんな時候を表す七十二候、草木萌動(そうもくめばえいずる)。
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れてきて、木の芽はほころび、地面からは草の芽が一斉に顔を出します。無機質だった景色は、日々淡い色に塗り替えられていきます。山々が瑞々しい緑に覆われるのは当分先のことですが、足もとや道端に生える薄緑の芽に春を感じ、優しい気持ちになれます。
この頃に草の芽が一斉に萌え出てくる様子を「草萌え」または「下萌え」と言います。
古人は木の芽を通して季節を感じていたようで、この時季の晴天を「木の芽晴れ」、雨のことを「木の芽起こし」と呼びます。
ちなみに、「土脉潤起」でも書きましたが、「雨水」の時季の雨は、植物が花を咲かせるために必要な養分をもたらすので、
「養花雨」と呼ばれます。
中でも、「草木萌動」の時季の雨は木の芽が膨らむのを助けるように降ることから、「催花雨」や「木の芽萌やし」とも呼ばれます。
さらにほかにも呼び名があり、「甘雨」や「慈雨」とも言われます。
呼び方の多さからも、古人が植物に恵みをもたらすこの時季の雨をどれだけ大切にしていたのかがわかります。