6/11 腐草為蛍(ふそう ほたると なる)
2023/06/11
こんにちは。神戸市垂水区の幼児教室、頭脳開発教室アイ・ダッシュ アカデミーです。
ブログの新稿をアップします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
今日6月11日から芒種の次候、七十二候の第26候、 腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)。草の中から蛍が舞い、明りを灯しながら飛び交う頃。
古くは、暑さに蒸れて腐った草や竹の根が、蛍になると信じられていたそうです。
水辺や野の暗がりに浮かんでは消える蛍の光は、まさに夏の風物詩。
夏の夜を幻想的に照らし出してくれます。
「夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。」
これは、清少納言の枕草子『春はあけぼの』に登場する有名な一節です。
夏は夜が趣深い。月が出ている夜はもちろんのこと、闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている様子も良い。また、それらがただ一つ二つと、ほのかに光って飛んでいるのも良い。夜に雨が降るのも趣があって良いと、綴っています。
短い一節ですが、閑雅な光景が浮かんできますね。
蛍が放つ淡い光は「蛍火」と呼ばれ、夏の季語にもなっています。