９歳の壁、とか10歳の壁とかいう言葉を耳にされたことはありますか？

順調に成長を遂げていれば、この頃から抽象的に、客観的に、多角的に物事を捉えられるようになります。この壁を乗り越えられないと”子供っぽい考え方”のまま、と教育の分野ではよく耳にします。

前頭葉の神経回路がほぼ完成される10歳ぐらいまでに基本的な思考パターンが決まるので、プラス思考につながる環境を、などと拙稿で様々なテーマでお伝えしてきました。

詳しく述べると、前頭葉の46野の発達が、およそ10.5歳でピークに。46野は脳内外の情報をもとに行動を決定する重要な役割を果たします。前頭葉は連合野として、情報を処理してアウトプットすることが知られていますが、前頭葉の司令塔が46野です。これは他の部位に比べ、成長が遅く、遺伝の影響が少ない。

だから、10歳までの教育がとても大切、というわけです。46野を伸ばす最大の条件は、正しい生活習慣[拙稿(20)生活習慣、などをご参照ください]を身に着けさせること。年齢とともに基準をレベルアップしてあげてくださいね。

ツイート2012/03/18