株式会社関医協ゼミナール総本部
お問い合わせはこちら

(129)ダイオウイカ

(129)ダイオウイカ

2013/01/16

仕事柄、子供に、こんなん見せたらいいんですか、こんなとこ連れて行ったらいいんでしょ?などと質問されることがよくあります。近々、再放送のあるNHKスペシャル「深海の巨大イカ」を先日見て、そんな質問を思い出しました。

 


1週間ほど前、webニュースで、このイカが話題に。静止画を見ましたが、へんてこなルックス。あまり興味を引きませんでしたが、予約録画。連休、ポッコリ暇があり鑑賞。すると、予想に反し、最高のドキュメンタリーでした。

冒険のイメージで立ち上がり、冒険者たち(世界中の最先端の研究者)のさまざまな試みがわかりやすく紹介される。トライ、アウト。トライ、アウト。でも徐々に相手の姿が見えてくる。足を束ね、尖らせ、一気に攻撃。まるで、映画の世界。

第一線の学者が知恵を絞り、試行錯誤。トライ、アウト。トライ、アウト。紆余曲折を経て、日本人の老学者が、最後の最後に、世界で始めて、世界最大の無脊椎動物、ダイオウイカの動画撮影に成功!やった!息を呑む驚き。

潜水艇から出てきた彼に、他の権威や若い研究者たちが拍手喝采。世界でもっとも幸福な人、という女史のコメントとともに、彼の研究が40年にも及ぶことが紹介される…大きな感動。で、この番組を見た子供は賢くなる?

デカいイカを見ても賢くはならない。人々の努力に共感して初めて、達成の喜びは大きくなる。それぞれの段階での試行錯誤に集中し、感情移入して初めて成功の高揚感が高まる。そうなれば、ドーパミン大量分泌につながり、脳にブラス。

さらに、海洋生物への関心や共同作業への興味が、知識を深めたり、活動の場を広げたりすることにつながれば、知的な刺激の機会が増すことでしょう。そうなれば、脳にプラス。だから、好奇心なり共感なり、心が動いて初めて脳にプラスです。

NHKがしたように、デカいイカ物語を感動を呼ぶ冒険談に、知的好奇心を煽るミステリーにして初めて、心に響き、脳の活性化や機能向上につながっていきます。大切なのは、何を、ではなく、どのように与えるか、ですね。イ~カ?

あわてて書いたので、「トライ、アウト。」なんて、英語の専門家には怒られそうだけど、新明解国語辞典的にはOKみたいだから許してくださいね。さっき、今夜再放送と知ったもので。イ~カ?

ツイート2013/01/16

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。