(131)立ち向かえ!
2013/01/30
オバマ2期目の就任式、日本のマスコミは静観。でも、4年前は、メディア大注目。初の黒人大統領、公正で自由なアメリカ、力強い指導力溢れる言葉、応える聴衆の歓声。初めて聞く就任演説に、単純な私は、素直に感動してしまいました。当時は演説のCDも販売されたりして。
演説の終盤、忘れられないフレーズがありました。「困難に全力で立ち向かうことは、何よりも満足感をもたらし、人格を高める。(増田訳責)」 子どもたちに、ぜひ、伝えたい、熱きメッセージです。
実は、全ての人がこのように考え、感じるわけではありません。積極的な取り組みができるか否かは、前頭葉の神経回路網がほぼ完成する10歳頃までに決まります。困難回避回路が形成されれば、立ち向かうことはストレスでしかありません。
難しそうなことや今までにしたことがないことに出くわす。そこで、逃げず、失敗を重ねながらも耐え、工夫し、試行錯誤して、乗り越える。こうした経験が、やればできるという自分に対する期待感、つまり、自信を生み出します。
また、こうしたチャレンジを重ねることが、万能感=がんばれば何でもできそうという楽観的思考、積極的思考につながります。それを支えるのが、報酬系ホルモン、ドーパミン。経験の強さ、豊富さが分泌をより促し、脳の機能自体を高めます。
このホルモン反射が、プラスの好循環(むずかしそう→でも、やればできる→できるとうれしい→もっとチャレンジ→もっとできる)に。子供たちには挑んでほしい。でも、状況に応じたサポートは不可欠。応援してあげるのが、親と教育者の仕事。
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