(132)冬の森
2013/02/14
冬は寒くて、家の中に引きこもりがち。子供を森に連れ出しませんか?
冬の森は明るいってご存知ですか。落葉樹が丸裸で、下草も枯れ、低い太陽が森を優しく照らします。雪の地方を除き、冬は、いやな蚊もおらず、森へ行くのはいい季節かもしれません。
自然と接することのメリットは、さまざまな形で述べてきましたが、今回はリフレッシュ効果のことを。山へハイキングなどに出かけ、さわやかな気持ちになったことはありませんか。これは、「注意分割」という脳の働きが作用しているそうです。
自然の中では、五感を幅広く使う機会が格段に増えます。風の流れや木々のざわめき、鳥の鳴き声や虫の羽音、森の香り。自然、特に森は感覚器を刺激する素材が溢れています。多くの対象に同時に注意を向けると、前頭葉はフル活動。
でも、日常生活での認知機能の主役である背外側前頭前野ではなく、注意を維持するための帯状回という部位のみが働き、「努力なき注意状態」が作り出されるそうです。ストレスを生み出さず、注意力が向上している状態が、すっきりとした、すがすがしい気持ちをもたらすと考えられています。
少し難しい話になりましたが、自然は、緩やかな刺激に溢れ、いい気持ちになるし、脳にも良さそう。ということで、春を待たずに冬の明るい森へ出かけてみませんか。
ツイート2013/02/14