(144)スマハマ
2013/05/14
砂浜で自然に育つ海浜植物を調査し、保護する民間団体、すま・はまの会の観察会に参加。須磨海岸で海浜植物を観賞し、散策。豊富な知識と地道な調査に裏打ちされたクールな解説。生きた図鑑とのフィールドワークは驚きと知的興奮の連続。
残念だが、この楽しさは子供には分からない。ボランティアの域をはるかに超えた、学者のフィールドワークを思わせる講義には、ある程度の知識や想像力が必要だから。子供が楽しむには、分かるようにていねいに咀嚼してやる必要がある。
家族で出かける前に父親単独で下見をしたり、インターネットで詳しく調べたりするのと同じ。条件が調って初めて、子供が知識を得ることを楽しみ、関心を広げ、もう一度、もっと深くとドーパミン好循環に向かうことができる。
とは言うものの、私が楽しめた一番の要素は、ハマヒルガオの群生など美しい花に刺激を受けたこと。感覚的刺激が知的刺激を強化する、ってことでしょうか。さらに、駅前の有名ホットドックのランチで味覚を刺激で、この出来事は完璧、長期記憶に昇華。
この大人の遠足は最高でした。真夏のイケイケ須磨海岸ではなく、ビーチ・ボーイズの、想い出のスマハマ、に歌われる美しい浜辺。まさに、愛すべき故郷の一面を見ることができました。
ツイート2013/05/14