(159)早期教育
2013/08/30
長年幼児の教育に携わっていますと、「幼児教育はよくない、って知っとう?」などと息巻かれたことが何度かあります。人のやることを知りもしないで非難する「おかしな」人とは関わらないのが一番ですが、情報の混乱があるのも事実。
早期教育、幼児教育、療育などがごっちゃに理解され、混乱を招いています。幼児教育とは幼児に施す教育ですから、乳児から就学前児童、小学低学年を対象とする知的活動の指導です。家庭のしつけも幼稚園での遊びや遊戯も幼児教育です。
療育は発達に障害をもつ子供になされる医療と保育。早期教育という言葉が混乱と誤解の元凶です。たとえば、3歳から体操を始め、練習を積んできた才能あふれる小学生がF難度の次にG難度に取り組むのは、誰も早すぎるとは考えない。
ところが、初心者がいきなり高難度の技の練習するのは危険。年齢に関わらず、基本から始めることが常識では?一方、学習では平気で飛び級をする指導者(業者)がいます。数の概念に慣れ、増える減るに気付き、違いが分かり…
そんな段階を経ず、1+2=3、1+3=4、1+4=5、などと暗記させる。また、フラッシュカードなどを用いて、幼児に大量の文言を覚えさせる。こうした、詰め込みや過剰刺激が、ストレス過多を招き、刺激への感受性を鈍らせます。
学習を楽しく感じられなかったり、拒否反応を抱かせたりするだけでなく、これらが脳や心にもたらす、さまざまなトラブルも報告されています。危機感を持った学者やマスコミが、そうした指導に警鐘を鳴らすのですが、一部から効果があった(プラセボ?)、という声も聴かれ、息の根が絶えない。
幼児教育は良くも悪くもない。早期教育は段階を踏んだものであれば問題ないが、幼児には詰め込みや過剰刺激はよくありません。
チャイルド脳伸学園は、脳科学やニューロサイエンスに則り、発達段階に応じた、個々に応じた最善の指導を提供しています。最近、広告めいたコメントが多くて、ちょっと恥ずかしいですが…
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