(198)EI(心の知能/情緒的知性)
2014/09/19
今から20年ほど前、EQ(心/情緒の知能指数)という概念がブームに。自分や他人の感情を知覚し、自分の感情をコントロールしていく知性、EI(心の知能/情緒的知性)こそIQ(知能指数)より重要、という新しい概念。
当時、IQ偏向を疑問視する人々に広く受け入れられましたが、EQ理論自体は基準のあいまいさなどから下火に。でも、子供の成長過程で、心や情緒を重視していこうとする流れは今や主流です。
最近の研究によれば、子供の情緒的知性を伸ばす鍵になるのは親の振る舞い。親が何をするか、しないか、どのように叱るか、誉めるか、あるいは、どのように愛情を示すか。こんなことが将来の行動基準となる価値観や精神的基盤(心の拠り所)を形成。
また、脳がどのように成長するかも、親を中心とする周りの人との幼児期の心の触れ合いに深く関係しています。例えば、幼児に言葉、数、色、形などを覚えるようにせきたてることは有害であるかもしれません。学習させようと子供に圧力をかけることは、親に受け入れてもらうような演技を求めていることと同じ。子供本来の好奇心は低下の一途。周りの世界に、興味を広く持つように優しく導くことが現代の親の課題だというのに。
発達のどの段階においても、情緒/心がまず先にあって、次に知識や技術の習得。
知ってますよね、学ぶことを誰かに要求されている時よりも、興味を持ったことを夢中で調べたり、学んだりする方が、どれほど効率よく学習が進むか!ってことを。
この前向きに学ぼうとする気持ちが 情緒的エネルギー。
いろんなことへの好奇心、興味、関心がこのエネルギーの源ですよ。それらを広げる応援をしてあげましょう。
ツイート2014/09/19