(281)アルカイク・スマイル
2017/02/16
久しぶりに予定のない休日、ぷらりと神戸市立博物館に。
古代ギリシア展。そこで奇妙
な彫像と遭遇。紀元前5世紀頃の兵士の像は、口の端っこ(口角)を上げ、微笑んでいました。目が笑っていな
い、ぎこちない微笑み。善良そうな素朴な微笑み。
アルカイク・スマイルと呼ばれ、前時代の静止像に動きを与えようと、生命感と幸福感を演出するために用いられた当時の技法。静から動へ。その第一歩がアルカイク・スマイル。でも、笑顔が生命を吹き込む、って?
10年ほど前のドイツでの研究で、口角を上げ、笑顔っぽい表情を作るだけで報酬系ホルモンの分泌が盛んになることが検証されています。つまり、無理やりでも、笑顔を作ると脳内では、楽しいのと同じ。
脳の作業興奮作用(行動すれば、それに伴う反応が脳内に生じる)でだんだん楽しさが増す。報酬系ホルモンの活性化は達成感や成功経験でも同様。
笑顔が成功を呼ぶ、と断言はできませんが、ドーパミン好循環で、うまくいく可能性は広がります。
子供たちが不機嫌な表情や不安な雰囲気じゃなくて、笑顔でものごとに取り組むように導いてあげましょう。アルカイク・スマイルでスタート!
ツイート2017/02/16