(377)万葉の道
2020/03/06
COVID-19に気遣うものの、屋外で集うのは良かろうとfacebookサークルの仲間と散策会。垂水駅に集合し、本日は万葉ウォークとな?垂水で万葉集??なんか、いわはしる たるみ・・・とか?もやもやと平磯公園を歩いていると歌碑と遭遇。
石激 垂水之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨
(いはばしる たるみのうえの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも)
現代語訳「岩の上を勢いよく流れる滝のほとりに、わらびがやわらかに芽吹いている。ああ、春になったのだなぁ」
そうか、万葉集って全部漢字やったなぁ。知っとったんか? しきのみこ(志貴皇子)、やったかな。しのきみこ、って女優みたいやな。しきの、みこ、や。って皆さん、博学なのか、ボケボケなのか。
でも、メッチャ昔の人が、春が来てメッチャうれしいなぁ、と私たちと同じ感覚。タイムスリップして感覚を共有できると、なぜか嬉しい。1000年以上の時を越えて共感を伝えていく文学の素晴らしさを思い知らされたようで不思議な感動。この歌に詠まれる、垂水とは滝(のような水の流れ)のこと。滝の茶屋、という駅名に名を残すが、「石激(いわばしる)」の面影はない。でも、詠われている情景を奈良時代の人と共に思い浮かべることができる。
イメージの言語化。感覚記憶を陳述記憶に昇華させる手立て(脳にプラス!)とばかり意識してきたが、これは時代を越える人類の英知、文学につながる。垂水をぶらつき万葉を想う(笑
ツイート2020/03/06