(64)語ろう
2011/11/12
高校生の授業(現役講師です)で用いた英文にcopy catという語が。人の真似ばかりする人。アメリカでは、他人と違っていることが尊ばれ、年少期から、誰かの真似をすることは恥で、copy catは一種の詐欺師だ、と教えられる、と。
翌日、理科実験教室の体験授業。それなりの楽しい演出をして、盛り上がったエンディング。参加した小学生に感想を聞くと、最初の子が、~してびっくりしたけど、楽しかった。二番目の子は、それとおんなじ。三番目も、おんなじ…。
前日にあの英文を読んでいただけに、とても残念な気になりました。人前で意見を述べることに慣れていない/自信がない/恥ずかしい、などの経験不足、表現力が乏しい/うまく伝えられない気がする、などの言語的要素などが原因でしょうか?
でも、一番不足しているのは、相手に求められれば、精一杯、対応しようとする習慣とそれを楽しいと感じる経験。もちろん、あのエッセイにあったように、他人と違うことだけが良いと私は思いませんが、「前の子と、おんなじ」ではつまらん。
伸びるチャンスを自ら放棄しています。考える、言葉にする。小さいうちは言語化に手間取るので、いろんな表現を例示して応援してあげましょう。そう、語ってあげましょう。豊かなコミュニケーションが心と頭を育みますよ。
ツイート2011/11/12