(66)紅葉
2011/12/06
今年は10月後半から11月にかけての冷え込みが緩く、木々の色づきが良くないそうです。でも、やはり、美しい。冬の訪れを明確に教えてくれます。普段から、自然、自然とお騒がせし申し訳ございません。改めて、「紅葉」と脳の関係について。
紅葉(を鑑賞すること)には、子供の脳を鍛えるという意味において、2つの効用があります。
1つは、自然からの強い刺激。視界全てがモミジの赤で覆われる感動、美しい樹形に黄葉豊かに連なるイチョウ並木の輝き。強い刺激は感覚器に強く働きかけ、心揺さぶります。感覚記憶として深く根付きます。こんな特別な美しさに触れること、それがもたらす喜びを経験することは脳を活性化させ、機能を高めることにつながります。
もう一つは、変化の認識。いつも目にする木が四季に応じて変化していくことに目を向けることで観察力が養われます。短い期間で見ると植物の変化、特に、木の変化など微々たるものですが、一年を通じて考えると非常に激しい移り変わりです。でも、それに目を向けさせるには大人のサポートが必要。タイムリーな誘導やさまざまな演出。そんな応援が、弱い刺激にも心揺さぶられる目と心を創り、脳を鍛えていくことになります。
紅葉は終盤ですが、観察できることが、まだ、いっぱい残されていますよ。まず、一年を通じて観察できる木を近所で1本見つけてあげましょう。
ツイート2011/12/06