(88)もういい
2012/04/09
そんなにやる気が無いなら、もういい、と上司に言われたらどうします?
上司が求めているのは、ハイ、わかりましたではなく、イイエ、やる気はあります、もう一度チャンスをください、というへりくだった対応。
深読みを期待しての回りくどい暗号は、幼少期の甘えに起因する子供っぽい行動だ、と宗教家の小池龍之介氏(2012/4/2朝日新聞)。
その上司が子供だった頃、もういいよ、と拗ねると親や周りの大人がかわいそうだと右往左往で苦境脱出、現状打開。
もういい、子供にこんな魔法の言葉を使わせていませんか? その言葉を言うだけで、すべてOKなら、人に伝えて、頼んでなどの言語の発達だけでなく、考えて、工夫して、試行錯誤して、努力して、勤勉に励んでなどの前向きな行動にもつながりません。
小学生でも、多いですよ。先生、と何か見せて沈黙。どうしたん?で、ボソボソ。がんばって、言うてみ(家庭では待ってやることがとても大切)。あ~、そうかそうか。あ~、××言いたいのね。と先回りすると、いつまでもボソボソ王子のまま。
あ・うんの呼吸とか、言外の気持ちを大切にするとか、はある程度、言語能力が発達した段階で考えましょう。明確に、はっきりと伝えることを訓練してあげましょう。それが、甘えることない自立した心の強さの原点です。
ツイート2012/04/09