(116)ほめる義務
2012/10/22
「ほめる」ことは大切だとよく聞きますよね。拙稿でも何度か話題にしてきました。先日、NHKの「すくすく子育て」という番組が「ほめる」をテーマにしていたので、気になって見てみました。で、驚き。
視聴者家族の日常の様子のVTR+質問+専門家の解答という構成ですが、日常生活のVTRに目が点。ママたちの基本行動は①子供の行動はすべてほめる②ダメ出し、叱るは一切なし③ほめ方は子供が喜ぶように大げさに。
子供が何をしても、大げさな身振りで、すごいねぇ~。オイタ的行動をしてもたしなめることなく、できたことをほめる。9歳の子でもほめまくる…など。
初めは冗談かと思いましたが、みなさん真摯に考え、自分なりの方針に基づく所業。えらい先生方のコメントはNHKのホームページを見ていただく(参考になりますよ)にして、私からも。
まず、レベルアップの認識。子供は良くなったところに気付かなかったり、あまり喜ばなかったりするもの。だから、向上したことに気付かせ、できないことができるようになるとうれしい、という気持ちを強化してやる。
次に、ほめられるから、親が喜ぶから、ではなく、レベルアップしたこと自体を喜べるように誘導すること。これには、過干渉はNG。自分の向上/克服/成功/達成、それら自体がプラスホルモン、ドーパミンの分泌につながるように導いてあげましょう。それが、繰り返しの好循環と脳の機能自体の向上につながっていくんでしたね。
ほめなければ、という義務感や呪縛から開放され、自然体で子供に接していきましょう。子供の行動を口を出さずに見守ったり、見ないでおくことも大切。効率よく子供が伸びていくことを応援してあげましょう。
ツイート2012/10/22