(118)黙っとこ1
2012/11/06
教室のフロントに掛けてある畳半畳くらいのデッカいカレンダー。来年のを、と業者に頼んだら経費削減で作製中止との返事。淋しいなぁ。でも、教室の壁紙に残った跡はどうしょ?壁の白い跡を見て「これ何なん?」と尋ねる子が目に浮かぶ。
観察力や視覚集中力が弱い子に限って、気付いたことをすぐに口にする。これは、大人も同じかな?さて、子供。小さいうちはさまざまな場で言語化に手間取るので、何かに気付いて、それを言葉で表すだけで、大人はほめたくなる。
ほめられると、それを繰り返す。大人は慣れて、すぐほめなくなるが、ドーパミンの高揚感は残るので、こんなことに気付くなんて僕って天才、などと誤解しているのか、いつまでも繰り返す。2歳児ではあるまい、正してやらねば。
ケース1:これ何?//何か考えてごらん、と考える、調べるへ誘導。
ケース2:これ何?//もっとよ~く見てごらん、と観察力促進。
ケース3:~変ってる//そんなことはみんな気付いているよ。自分だけが気付いたみたいに言うのは、私はアホでぇーす、と言っているのと同じだよ、と意識改革。
ケース4:場の空気が読めない発言(例:変なにおいがする)をすれば、それにより不愉快になる人がいることを伝え、社会的感受性向上、などなど。
村上春樹1Q84のフレーズ「ものを考えない人間に限って、他人の言うことを聞かない」は言い得て妙。もじって、「ものを考えない人間に限って、気付いたことをすぐに口にする」
正してあげましょう。また、積極的に何かをする時(GO行動)と積極的にしない時(NO-GO行動)はどちらも脳を活発に使います。でも、脳(前頭前野)で使う部位が違います。GOを促すことは多いので、NO-GOの機会を意識して増やしましょう。
黙っとこ、で脳にプラス。
ツイート2012/11/06