(149)諭す
2013/06/13
最近の子供たちの生活習慣の脆弱さを嘆くのは年のせいでしょうか?今回は私が未熟なガキだった頃の話。大学卒業後、商社に就職。新人も夜の席が多く…。ある夜の酒席で、上司(課長)が、オマエは箸の持ち方が少し変だ、直せ、と。
ビジネスマナーには厳しい会社。私は謙虚に受け入れ、素直に対応すべく努力を重ねていましたが、これにはカチンときました。ガンバリマス、などと適当に返し…。数か月後の酒席で、その上司が、まだ、直っとらんじゃないか、と吼える。
外人に箸の持ち方を教えてほしいと頼まれたらどうする?私は、こう持つが、正しくはこうだ、そんな論法は通用せんよ。うぅ~ん、論理に多少飛躍は感じつつも、私は、自分の理解力不足と失礼を謝罪。
永年身に付いた悪癖と硬直した手の筋肉/神経系は頑固でしたが、数日間の箸-豆つまみの特訓で、改善。私から克服を報告することも、気付いた上司がほめることもありませんでした。当然のことを自慢したり、ほめたりする時代ではなかったので。
そのときのことは忘れません。理解が行動の原動力、ということを。ですから、チャイルドでの保護者カウンセリングでは、さまざまな提案や助言をするとき、できるだけ詳しく、その理由をお伝えするようにしています。
お子さんもそうですよ。諭す、は5歳ぐらいからです。もちろん、すべてのルールを説明する必要はありませんが、可能なら、こうすることのメリット、しないことのデメリットを分かりやすく説明してあげてくださいね。
ツイート2013/06/13