(151)ありがとう
2013/07/01
信じられないかもしれませんが、ありがとう、と言えない小学生は多いですよ。こんにちは、さようなら、と言える子、挨拶の言葉が身に付いている子は少なくありません。でも、ありがとう、は聞けないなぁ。
おもしろいことに、ありがとうございます/した、とは言えるんですよ、大抵の子が。年長者には、ありがとうございます/した、というようにしつけ/指導されているせいだと思います。たどたどしい表現でも、そこに心が感じられることもあります。
でも、ほとんどが平板な常套句。ありがとうございます/した、は長い言い回しなので、相手に感謝の心を示す、つまり、心を込められないのかもしれません。これを形骸化した、心通わぬ教育の賜物などと非難するわけではありません。
コミニュケーション能力の基礎ができていない子に最低限の社会性を指導するのが、公教育(幼稚園や学校)。でも、感謝の気持ちを教えるのは、親です。親が感謝の気持ちをその場その場に応じて、心を込めて表現していけば、子は学びます。言葉だけでなく心も。
このようにコミュニケーション能力を高めることは、脳にプラスです。でも、そうだからっていうんじゃなく、世の中が少しでも良くなるように貢献していきたい、子供にもそうあって欲しい、というような気持ちが動機になればと思います。
ツイート2013/07/01