(164)過保護
2013/10/10
過保護に育てましたね。だからこうなんです。
入会間もないママが幼稚園の懇談で言われたんですが、そうなんでしょうか?、とポツリ。
過保護って何でしょう。ある辞書には「自分の子供だからというので必要以上に大事に育てること」と。でも、「必要以上」なんて基準が分からないし、「大事に育てる」のは当然のこと。
子供の行動に何かトラブルがあって、その原因が過保護?? それって誰でも言えそうな物言いで、分析にもアドバイスにもなってません。
ちょっと考えてみましょう。必要以上に大事に=甘やかし過ぎ、としてみます。例えば、子供の嫌がることはさせない、しなくても許してしまう。野放図に許すことはダメ。それでは生活習慣が向上せず、忍耐力や耐性が身に付いていきません。
脳の健全な発達の阻害要因です。もちろん、いやならしなくてもいいことも多々あります。が、やる価値があるかどうかは、未熟な子供では判断できません。適当な判断ではなく、親が大切と考えることは子供が嫌がったとしてもさせる。
子供の性格が歪んだり、自己主張できない人になったりしないかしら、と考える方も少なくないでしょう。でも、それは兆候が出てきたとき対処すればいい。大切なことは、子供の言いなりにならず、真摯に判断し指示/提案すること。
それを積み重ねていくことが、子供が自分の行動規範、価値判断の基準を創り上げていく援助になります。親がブレなければ、子もブレませんよ。
ツイート2013/10/10