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(167)伝統校

(167)伝統校

2013/10/22

関西最難関私立中高、伝統のある数校の校長・教頭の講演会/シンポジウムでの話。ある校の新入生たちが昼休みに興ずるのは、鬼ごっこ。自由に、激しく、走り回る。夢中で追いかける。まるで、失われた時間をあがなうかのように。

寸暇を惜しんで受験勉強漬けの厳しい数年間を過ごした12歳たちは、夢中で外遊びをした経験が乏しい。鬼ごっこが初体験の子も多い。ひもを結ぶなど普通のことができない。協調性、社会性の欠如も目立つ。傲慢であることも多い。気の利かない無邪気な少年を、夢多き立派な青年に成長させるのが我が校だ、とのたまう。

どの学校も自由な校風を謳う。制服も校則もない。自由を謳歌させ、責任を課す。責任を担う過程で己に欠けているもの、足りないものが培われるのだろうか。

学習面で、各校が強調するのは、幅広い教養。試験に出る出ないではなく、好奇心を大切にし、奥深い知性につながるような指導。基本パターンの徹底した訓練を前提とし、応用力は高い知性から導かれる、との発想のようだ。

彼らから受験生の保護者への忠告は、生活習慣を高める、子供の関心を見守る、など。

話を聞いてうれしくなった。脳の鍛え方と同じ。バランスよく基礎を調えていくこと、興味を持ち楽しく学び、行動していくこと、が伸びにつながるキーとなること。

ツイート2013/10/22

 

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