(220)音読
2015/06/20
頭を使う、というのはいろんなパターンがあります。
1)暗記する・計算する、
2)難問を考える・練る、
3)絵や音楽を鑑賞する、
はすべて頭を使いますが、使い方が違いますよね。
一時ブームになった音読は1)暗記や計算の仲間で脳の一部を強く活性化=血流を上昇させます。血流を高めるだけでは脳にプラスとは言えませんが、音読ではデータのやり取りがありますから、
子供たちには神経回路ネットワークのレベルアップ、
高齢者には不使用による衰退防止
などのメリットがあります。
また、音読による脳の活動領域はとても広いことが確認されています。
視覚域、聴覚域、イメージへの転換、漢字かな混じり文特有の視覚野+前頭葉の連合、言葉の意味を検討する前頭葉、記憶を探る大脳辺縁系&海馬、発音する際の運動野、内容によっては感情に関する部位(扁桃体など)も刺激されます。
このように、音読は、脳の非常に広い範囲を活性化させるそうです。脳の多領域の有意義な活性化。間違いなく脳にプラスです。
でも、デメリットがあります。
しんどくて楽しくない。
読む内容は別として、発声すること自体は楽しくない。疲れる。だから、ストレスになり、ドーパミン好循環につながらない。
一方、音読は言語的知性の発達には欠かすことのできないトレーニングでもあります。
言語習得初期の段階では耳-口のトレーニングが欠かせないのは、外国語も日本語も一緒。だから、小学校低学年や外国語のビギナーには不可欠。
音読は楽しい雰囲気を作り、ストレスにならない範囲で行えば、脳力アップに非常に有効ですよ!
ツイート2015/06/08