(230)ていねいさ
2015/09/20
折り紙の端をピタリと合わせる三角2回折(正方形→直角二等辺三角形→その半分の直角二等辺三角形)は当学園の3歳の発達検査に登場します。
3歳児には、とてもむずかしい課題です。最初からキチンと折れる子はいません。 当学園では、手の強さ、動きの滑らかさ、右手・左手の協応の程度などの現状を細かに観察し、個々の状況に合わせて、段階的に目標を設定し、ステップ・バイ・ステップで鍛えていきます。
並行して、この課題を乗り切るために必要な、見る力(短期的+長期的視覚集中力)、目から手への反射、指示を受け入れる順応性などを、一人ひとりの気質や発達状況に応じて育んでいきます。
でも、それら以上に重要なことがあります。
それは、美しいこと、整っていることを大切にする気持ち=意識です。
その意識とは、高次元の、あるいは高尚な美意識ではなく、
ただ曲がっていたり、ズレていたりすれば、よくないなぁと思う感覚と
改善しようと考える意思、 ひいては、
その意思に導かれた行動力 のことです。
ていねいに折り紙を折る。このような、ちょっとしたことの積み重ねが、小さな苦労や手間を厭わず、取り組む、チャレンジする、努力する心の強さ/積極性につながっていきます。
ツイート2015/09/20