(296)どっか、行った?
2017/09/13
9月も中頃になると、月2回のロボット教室の小学生にも、夏休み明け、全員に会ったことになります。8月は帰省や旅行で休会し、久しぶりに会う子も多い。
昔と違い、真っ黒に日焼けした子供が少ないことを残念に感じるのは昭和のオヤジだけ。
この夏、プールに行く機会がありましたが、若い父親はほとんどがラッシュガード着用であることに驚きました。紫外線を浴びることの効果は別の機会に。
さて、ロボット教室。ロボット製作も佳境には、まだ、遠いので、ひとりひとりに声をかけます。夏休みどっか行った?
と問うと、「行ったで」、大半の子からクイックリターン。ところが、何処へ行ったん?で、返事に窮する子が半分以上。海で泳いだ。何処の海?知らん。いっぱい行ったから答えられへん。
一番良かったん、何処?分かれへん。ん~、ちょっと残念。
お出かけや旅行・小旅行は、家族の思い出を作ってくれます。愛する家族と楽しい時間を共有することは日常のストレスを浄化し、情緒の安定をもたらします。それで十分…。
では、もったいない。感覚記憶は深く脳にとどまりますが、すぐに埋もれてしまいます。野外活動や美しい風景は感覚に強くアピールしますが、言葉のタグ付けをしておかないと引き出せない。
まず、場所の名前。地図で確認すればもっといい。
次に、間をおいて復元(お出かけの夜や翌日に家族で話す)。目・耳・口・鼻・手、五感を使って思い出す/話す。こうした行動が感覚記憶を記述記憶に、エピソード記憶へと昇華させます。これを何度も繰り返すと記憶しやすい脳が完成!
脳が発展途上の小学生は、こういう機会を、ぜひ、有効利用してあげてください。塾の夏期講習より有意義かも。
ツイート2017/09/13