(297)損な顔
2017/09/21
facebookの記事に惹かれ、初めての家系ラーメン店。狭く薄暗い店。若い男性店員が不機嫌そうな顔つきで、黙って水を、私の目の前にポンと置く。
ナニシマショ?片言の日本語。アジア系留学生かな? 注文して、スマホをいじっていると驚き。またもや無言でラーメンが目の前にポン。汁こぼれるやん。
神戸に住んでいるので場末の中華料理店などの、ウチは味で勝負的反オモテナシには慣れているつもり。私も味重視で接客にはおおらか。でも、彼はグンを抜いて、無愛想で不機嫌な顔。
彼は、なぜ、日本に来たんでしょう? おそらく夢を持って日本語か何か専門技術を学びに来たはず。でも、不機嫌な表情のヤツに教える気はしない、少なくとも消極的な対応になりますよね。
それが教える側の心理。いやなヤツ、ひねくれたヤツほどカワイイ、コーチングのテクニックの訓練になる、と考える強者(ツワモノ)もいるかもしれませんが。
人の話を聞く、話者の目を見る、顔を向けて聞く、首の縦振りや返事、質問など
話に応じた反応をする、これらは自分にかかわる人々から、より多くの教えや刺激を受けるためのチケット。これらは性格ではなく、親や周りの大人が子供に身に付けさせるスキル。
オヤジには重過ぎるラーメンをすすりながら、彼は損をしているなぁ、と妙に同情してしまいました。言ってあげてもしょうがないし…
ツイート2017/09/21