(309)マッチ
2018/02/21
先日、FB仲間のオフ会ついでの街散策会で、垂水区にあるマッチ博物館へ。膨大なコレクションの逸話やマッチの盛衰の話を傾聴しつつ、マッチが擦れない少年のことを思い出した。
ウチの理科実験教室では、マッチで火をつける機会がある。
最初は生徒だれもが擦った経験がなかった。見せる-させてみる-ほめる、でだんだんできるように。火を使う実験が年に数回。何度か経験すればみんなできるようになった。が、3年間のカリキュラムで1度もマッチが擦れないままの少年(修了時3年)がいた。
2015年、81.9%の小学生がマッチで火をつけられない、との調査がマスメディアで話題になったことがあった。
20年前の調査の3分の1だ、だから最近の教育はダメ系懐古派、スマホやタブレットが操作できればいいじゃん的現状肯定派、大災害になるとコイツら生き残れないゾと災害オタク、いろんな意見が喧々囂々。
同様のことに、私も、できないことにチャレンジする意思が積極性、強い精神を育むと拙稿に述べたこともある(2014/10№203不器用)。
彼もいつも逃げ出していたわけではなく、何度も挑んだ。でも、火花が出るとビビッてマッチを放り出す。それに耐えてられるようになっても、火が出るとマッチを持っておけない。
小さい時からママがいつも守ってくれたのかな。こんなことはできなくてもいい、お勉強だけができればいいのよ、と育てられたんだろうか。
マッチは擦れなくてもいい。いろんなことにワクワクして、失敗を恐れずトライし、乗り越える術を考えることができる人に成長していけるよう応援したいだけ。
ツイート2018/02/21