(310)知らんけど
2018/03/06
正月休みから、時間を見つけてはコツコツと子供たちの言語表現の新しい教材を作っています。正確を期して、国文法の専門書で細かな点を確認しながら。
助詞の章で、懐かしい「わ」を見つけました。「きれいだわ」の「わ」です。「感情的に意味を強める、女子専用語」だそう。その書が挙げる、女子専用語の例は、他に「かしら」「て(~ですって)」「けど(~しましたけど)」の3つ。
関西弁の「わ」は、よく聞きます(~ちゃうわ)が、女子専用語の「わ」や「て」は、日常生活でもマスメディアでも全く見聞きしなくなってしまいました。関東では使うの「かしら」。
親として、できれば避けたいのが、上の「けど」。「はっきり言わずに余情を示す語」だそうですが、最近は年齢、男女を問わず、使われています。照れやギャグで、私も何かエラそうなことを言うと最後に「知らんけど」と家族や仲間内ではよく使います。
でも、子供たちには(早くとも10歳までは)、あやふやな表現は不要です。言語を捉え、表現し、論理的思考の体系を創り上げる、そんな学習段階にいるからです。子供と接する時には、あいまいさは避け、できるだけ明確な言葉や表現が大切です、知らんけど。
ツイート2018/03/06