(396)春の始まり
2020/12/08
暗い~、夜や、夜や。とネガティヴな声を発しながら、太郎くん(仮名)がやってくる。就学前児童のトレーニングは通常午後5時までに終えているが、彼は特別、ママが仕事を終え、保育所にお迎えの後やってくる。午後5時30分スタート。
この間までは全く気にしていなかったが、ここ1か月は日が暮れた後、トレーニング・スタート。もう暗いやん。今日もちょっとブルー。日が暮れると何となく、テンションが下がる気持ちはわからなくもない。
太郎くん、これから明るなるで。だんだん暗なるんは今日が最後や。ほんま?と、私の励まし?にやや気を持ち直し、指導員のもとへ。冬至に一番早く日が暮れるわけではなく、半月前の今頃、日の入りが一番早い。言わば、春の始まり。徐々に徐々にゆっくりゆっくり日が暮れていき、年明けから加速度的に日の入りが遅くなる。冬至十日はアホでもわかる、という次第。
太郎くんの漠然とした認識を、暗くなるのは今日が最後、と私が言語化したので、いつまでも記憶にとどめておいてくれるでしょう、たぶん。身の回りの変化に意識を向けさせる、それを言語化する、は脳にプラス!
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