(453)ごちそうさま
2023/07/05
「所得の低そうな人ほど、牛丼チェーン店で店員に『ごちそうさま』と言う」とする数年前のツイートが、なぜか先月下旬、SNSで拡散され、著名人らが反論。「所得は億を超えてるけど、『ごちそうさま』と言う。低いのか?」などのやや高飛車な物言い。
商家で育った関西人の私には、外食などで店を退出する際は、「ごちそうさま」、買い物をすれば、「ありがとう」と相手が食事や品物を用意してくれたことに感謝することは礼儀以前の、当然のこと(感覚的に容易に知覚されること)、と刷り込まれてきましたので、疑うこともなく、ずっとそのようにしてきました。
武家社会の名残からか、関東では商人に安易に礼の言葉を告げるものではない、との躾?があることを、知った時は驚きましたが、私も、大人になってからは、味や店員の態度が気に入らないときは無言で立ち去ること(勿論、代金は支払いますよww)も。また、感謝の気持ちを言葉にすることに恥ずかしさや(相手を慮って)何らかの抵抗を感じる方がおられることも理解できます。
でも、子供に感謝を意識させたり、それを言葉/態度で表現させたりすることは脳にプラスです。勿論、ご家庭の価値観に沿って。まず、親が感謝を示せば、子供にも伝わっていきます。