今年もいいタケノコが手に入りましたなぁ、などと子どもは言わない。言ったらコワイ。旬の食材は大人の味。その季節だけにしか出回らないものならわかるかもしれないけれど、｢旬｣は、子どもには分からない、微妙な品質の良さが肝。

農業技術の発達で、いつでも手に入れられる食材が増えたとは言え、季節の移り変わりとともに出回る食材は変わりますよね。子どもと、いっしょに買い物に行って、｢あっ、枝豆がたくさん出てるネ｣などとと話をし、それを調理し、食卓に。

おいしーい、パパが好きやから買おー、って、ぼくが言うてんで…。旬の食材をトリガー(何かの契機・引き金)に、季節の変化に目を向ける機会を増やし、その認識を強化する会話を弾ませる。脳の機能を高めることに、直接繋がっていきます。

さらに、味覚は非常に強い感覚記憶に。味の記憶は、努力しないのに、いつまでも忘れないでしょ。また、｢おいしい｣は強い快楽の一つです。旬の食材を子どもも楽しめるように、献立に加えてあげてくださいね。たまに、でいいですから。

ツイート2011/05/09