(52)泣くな
2011/08/26
ちょっとしたつまづきで、泣き出す子が最近とても多い、特に、男子。例えば、ロボット教室の無料体験会で立体ブロックを見本通りに組み立てられない。そんなことで泣く小学低学年男子をよく目にします。
どうしてこうなったの?
この原点は4歳にあります。3歳までは泣くのは当然の行動。4歳を過ぎる頃から、認識力が向上して、大人 or だれかはできるのに自分はできない、やろうとイメージしている通りにことが進まない、などに気付くように。
すると、いろんな自己防御的な行動をとります。当り散らす、暴力的になる、泣く、愚図る、駄々をこねる、などの外向的/積極的対応。ブツブツ言う、悲しそうな顔をする、拗ねる、うつむく、逃げる、無視する、などの内向的/消極的対応。
ストレスを溜めやすい気質(持って生まれた性格)や要求をすぐに調えてくれる環境に育った子は、こんな行動が強く現れます。いろいろと個人差がありますが、こんなとき必要なのは、同情や共感ではなく、建設的な励ましや助言です。
そんな顔しないで、こうしてごらん。今日はここまで良くなったね、今度はもっといい感じだよ。などなど。困難から、逃げずに前向きに向き合う、そしてうまくいく。そんな成功経験が自信に、ポジティヴ・メンタリティーにつながっていきます。
自己防御的な行動、中でも「泣く」は許されてしまうのね。涙はいろんな意味がありますが、この「泣く」は子供をスポイルしてしまう。もう一歩踏み出せるように応援してあげよう。泣けば許される、なんて最低。
泣くな。かっこ悪いぞ。まず、泣くな。
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