(96)謝る
2012/05/26
アメリカの野球の話。5/21対シアトル戦、レンジャーズのダルビッシュが4回5失点KO。渡米以来最悪の内容。彼は監督に、Sorry.と謝りました。が、監督は、野球には、悪い時もある、二度と謝るな、と諭したそうです。
監督からダルビッシュへの信頼感。監督の男気、強いリーダーシップ。マスコミの論調はレンジャーズ、ワシントン監督への称賛。私も引用してつぶやこうとしましたが、待てよ。監督の言葉は、単に、ミスを謝った選手への励ましやねぎらいでしょうか?
裏を返せば、謝って許されるわけではない、と勝負の厳しさを伝えています。一方、ダルビッシュの対応は極めて日本的。自分の力の無さで仲間に迷惑をかける、誰が責めるわけでもないのに謝らずには、いられない。勿論、媚びる気持ちなどはゼロ。
謝ることで自分を鼓舞しているのかもしれません。自分が失敗したくせに逆切れしたり同情を求めたりするヤツより100倍素晴らしい。でも、自分が失敗したら、詫びて一時の安堵感など得ようとせず、罪悪感や悔しさに耐え、次の機会に備える、というのが世界に通用する、21世紀に望まれる姿勢だよ、とワシントン監督は言いたかったのでは。
さて、子供。謝る、という行動はさまざまな意味で不可欠です。でも、なぜ、謝るのか、を考えたり、理解させたりすることは大切です。訳もわからず、謝っておけば何とかなる、許される、という躾は最低。
考える習慣は紛れもなく脳への強い刺激、脳にプラス。自分の行動について考え、認識する習慣が、責任感、包容力、指導力などの高次元な知的活動につながっていきますよ。
ツイート2012/05/26