(106)中1クライシス
2012/08/15
小4~高3対象の個別指導塾も運営しているのですが、今年の中1は大苦戦しています。
「ゆとり」の中で小学生時代を過ごした彼らを待っていたのは、指導内容が1.5倍、「脱ゆとり」の指導要領。速く進むし、学ぶべき単元も多い。
ゆっくりと中学での学習に慣れていけばよかった過去の中1とは違って、この緊急事態では、彼らに大きな欠落があることが目立ちます。それは、「学ぶ」楽しさを十分に知らない、根気強く取り組むことに慣れていない、の2点。
例えば、新しい漢字を知る機会がある-未知なものに出会い楽しいと感じる、この漢字が読み書きできればカッコイイと思える、もっとうまく言いたいことを伝えられるかもしれないと類推できる。そんな「学ぶ」楽しさの経験不足を感じます。
また、コツコツと努力して積み重ねたことが少ないので、繰り返して暗記していく、などに大きなストレスを感じる。また、何かを乗り越えた成功経験も少なく、克服した喜びをイメージすることができない。
チャイルド の懇談では、「学ぶ」楽しさと修行(するべき練習)などと表現し、学習基盤を支える要素として、いかに調えるか、をお伝えしていますが、それらを深く根付かせることの大切さを改めて教えてくれた、中1クライシス。どう乗り切るべきか?
ツイート2012/08/15