(141)お散歩
2013/04/16
6歳男児が予期せぬ時間に登場。えっ、あかあさんは?スタッフはトレーニングで手がふさがっているので、私が応対。えぇ?で、ママ登場。あれ、間違えてますか?新学期で、時間割が変更に…。あっ、そうでしたね。じゃ、また来ます。
1時間後に来た小僧は、とても機嫌がいい。楽しく時間を過ごしたんだね。あんな、あんな、トレーニングが始まっても、彼の話は止まらない。じゃ、今日はプレゼンの練習から、しっかり話してね。とカリキュラム変更。耳を澄ませると…
さすが、チャイルドのママさん。時間待ちの間に、教室近辺をお散歩した様子。想定外の余裕のある時間、リラックス・タイム。毎週来るとはいえ、よくは知らない非日常的空間。こんな条件が調うと子供の感性は通常より強くなります。
それを活かして、
1)ほら、ほら、といろんなものに目を向けさせる。あれぇ、いい匂いがするね、お魚を煮てるんだね。この季節はどんな魚かなぁ。家で調べてみよう。ん~、この香りは?何の花かな。などと五感を使って好奇心の幅を広げる。
2)あっ、ここの文具屋さんで、おかあさんが中学校の頃、初めて万年筆を買ってもらったよ。こないだ、おばあちゃんが持って来てくれたスフレはここのだよ。おいしかったね。などと個人的な逸話を会話に織り込んで、記憶の階層をあげる。そう、このエピソード記憶化は訓練で伸びる。
3)記憶が埋もれてしまわないように、つまり、引き出し可能にするために、事象ごとにことばのタグをつけていく。
のんびり散歩もいいけれど、おしゃべり散歩が脳にはプラス。
ツイート2013/04/16