(195)わがまま
2014/08/05
成長していくとともに、様々な欲(要求、願い、拒否、回避など)が生まれます。したい・したくないを主張し始めるのは4、5歳でしょうか。
食べたい、生きたい、知りたいなどの本能に根差す根源的な欲もあれば、学習や経験から二次的に得られる喜びに由来する欲も。一方、楽しくなかったり、疲れたり、集中力を求められるなどストレスが溜まったりすることを避けよう、逃げようとする欲もあります。
欲は、生きていくための強いエネルギー源にもなりますが、成長していく過程でコントロールしていく必要があります。欲の赴くままに生きていくことはできません。
ここで登場するのが、わがまま。欲を貫きたいわがまま小僧と秩序をもたらしたい大人の戦いが始まります。小僧は泣く、わめく、叫ぶ、あらゆる手段を使い、わがままを通そうとします。大人は冷静に考えます。妥協すべきか否か、先延ばしにして害はないか、小僧の主張は何に由来するのか、年齢によって判断基準は変わってきます。
子供のやりたいようにさせて、いいことと悪いことがありますよ。生きていくために不可欠の技術や身に付いていないと不利益をこうむる生活習慣は、わがままに屈することなく習得させていくことは大人の義務です。どの子にも、たとえ、自閉的傾向があったとしても、たとえ、ストレスになっても、今、習得すべき大切なことは、妥協することなく、身に付くように根気強く応援してやらねば。
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ツイート2014/08/05