(221)ルール作り
2015/06/12
4歳から5歳にかけての懇談では、「ルール作り」をご家庭での課題として提案することがよくあります。躾の一環とお考えになるかもしれませんが、脳科学の立場から考えると、機能面では言語認識力の向上と情緒安定の促進、領域的には前頭前野の神経回路網の形成と深く関係しています。
発達段階に応じ、少しずつルールを作っていきましょう。守れたらほめる、守れなければ励ます、が基本です。「ルール作り」は、お子さんをほめる機会を増やし、何度も繰り返し叱ることを減らします。「まぁ、いいかぁ」と大目に見ることも時には必要ですが、妥協は「ルール」の習慣化/確立を妨げるということをお忘れならないように。
また、躾についてのハウトゥー本を読むと非常にハードルが高いことや受け入れがたいことも書いてあります。ルールは、ご家庭それぞれの状況に応じたものを少しずつ決めていけばいいんですよ。お子さんの伸びや年齢に応じて、「ルール」を徐々にレベルアップしていきましょう。
お子さんに前向きに参加させるために、あるいは、家庭での無用な摩擦を減らすために賞罰(ポイント制)を決めるのも一つの方法です。また、ルールが多過ぎると親子双方のストレス要因になりますから注意してくださいね。
ツイート2015/06/12