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(257)リハビリルーム

(257)リハビリルーム

2016/06/19

プロローグ◆中学の部活から、野球、柔道、テニス、スキー・スノボなど結構激しくスポーツをしてきたせいで、右足首軟骨消耗。激痛に苛まれだしたのが、10数年前。医師の忠告でスポーツから足を洗い、文化系オヤジに。でも、体を動かすことは好きなので、痛くならない範囲で、エアロビ、筋トレ、ウォーキング。でも、歩くことすら痛くなりだし、辛抱 or チャレンジの選択が必要になり、最新の手術を受けることに。もう一度走れる、もう一度グランドに立てる、山に登れる、雪原を滑走できる。でも、正座は無理かも。そんな入院時の一コマ。

◆◇◆◇◆◇

大きな病院のリハビリルーム。マットの上で、激しく下肢の筋トレ、ストレッチをしている女性。元気な70歳?がスタッフに、終わったよ、と声をかけると車いすが彼女の横に。両膝の人工関節置換、術後3日目だそう。

となりでは膝からがっちりギプスをはめたガタイのいい兄ちゃんがスタッフと相談しながら、細かな筋トレを進める。200平米ほどの広い部屋に20名以上の患者、スタッフがうごめく。

この部屋は静かな活気がみなぎっている。みんなが素直で前を向いていることに驚く。

ちょっとのことでへたらない。弱音を吐いてもスタッフの励ましにすぐリカバリー。そんな雰囲気が相乗効果をもたらす。

すぐへたる子供たちのことを思い出してしまう。どこが違うんだろう?

ここではスタッフの指示に沿って努力すれば、ベターな未来が待っていることを明確にイメージしているんだろうな。もちろん前向きな手術をして現況を打開しようとしているチームOLDも、グランドに早く戻りたいアスリートも早期職場復帰が義務付けられている私たち中年も必死のパッチ。それに子供にはない強いストレス耐性。

一般的には成功経験の積み重ねが行動の原動力になるが、ここでは大半が未経験の成功をイメージして頑張っている。類似の成功経験からの類推あるいは楽観的想像力。

成功イメージへといざなう言葉。それを発する指導者への信頼感。これが子供をさらに一段階伸ばすキーだな、などと松葉杖の練習をしながら考えた。

ツイート2016/06/19

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