(272)なぜ勉強するの?
2016/11/09
なぜ勉強しなきゃいけないの?、という子供の問いに
「誰が本当のことを言っていて、誰が嘘つきなのかわかるようになるため。それがわかれば世界が楽しくなるし、あなた自身の心が豊かになるのよ」
との母親の返答がTwitterで大絶賛。
祖母からは「己の怠惰故の無知と無学はゆくゆくひがみや妬みに姿を変える。低層を輪廻し続ける妖怪のようなものとなる。対し、知識や博学は己を守る術となる。自分を守るために勉学なさい」この返答も反響を呼び、共感と多数の称賛。
うまく答えるなぁ、感心しますよね。勉強する理由は国力の向上 or 維持などとマクロ経済学的に文科省は答えそうですが、この問いに対する心に響く解答は、聞く人の年齢や知的水準により千差万別。ミクロ的に、脳科学的に考えてみましょう。
まず、楽しいから勉強する、学ぶ、ということを思い出しましょう。分からなかったことが分かる。知らなかったことを知る。考えて、調べて、試行錯誤して未知なことを解明する。楽しい。できなかったことを乗り越える、苦労して成功する、と同じ。分かること自体が楽しい。
中脳の腹側被蓋野辺りが刺激を受け、報酬系ホルモンを分泌し、大脳に広がる。うれしい、楽しい。だから、繰り返す。さらに大量のホルモン分泌。この反応により脳の機能が高められることが確認されています。
ますます、レベルの高いことにチャレンジしようとする意欲を育み、自信につながる。分かるとうれしい、うまくいくと楽しい、だから、勉強する、学ぶ。成功につながることを予見できるので、勉強する、学ぶ。努力する行為自体が楽しく感じるようになってきます。
ツイート2016/11/09