(331)面倒
2018/10/17
友人に誘われ、市民セミナーに参加。市の選挙管理委員会から講師を招聘。テーマは、選挙と政治意識。レクチャの進行に伴い、10代20代の投票率の低さに焦点がシフト。昨年の衆議院議員選挙では兵庫県内18歳の投票率は、なんと全国47位!
若者(調査では18-24歳)が投票に行かない原因を調べると、第一位は「面倒だった」。第二位は「関心がない」。まさに人間の行動のネガティヴ・モチベイション、面倒+無関心。邪魔臭い、しんどそう、面白くない。だから、しない。
子供たちも同じ。頭と心が素直に伸びていくことを邪魔するのが、面倒だと感じる気持ち。面倒なことをさせる、一番大きな動機は、面倒なことを乗りきれば幸福が待っている、少なくとも幸福感を味わえるとイメージできること。でも、無関心ではプラスのイメージできない。乗り越えた経験がなければ幸福と結びつかない。また、面倒だと思っていたこともやれば、繰り返せば面倒でなくなるのは、大人はみんな知っている。
くしくも、中間選挙直前のアメリカでは、Don’t Vote キャンペーン中。白人のお年寄りが画面一杯に、Don’t Vote(投票するな)と叫ぶ。おまえたちが投票しなければ、俺たち老人が若者の未来を決めてやる、などとうそぶく。もちろん、若者への反トランプ投票を呼びかけるTVCMだ。(民主党に)投票しないと不幸になるよ、の逆説的表現。若者のイメージ作りのサポート。
面倒、ってほんとに面倒なヤツ。想像力と経験豊かな大人が、手練手管で根気強く導いていくしかなさそうですね。
ツイート2018/10/17