(364)かけがえのない存在
2019/10/10
今日、10月10日ノーベル文学賞が発表される。万年候補、村上春樹氏の受賞を期して、過去のカンガルー通信(幼児部、チャイルド脳伸学園 垂水校の保護者向け便り。このコラム、子供の脳を鍛えよう、のルーツ)から「村上春樹」を検索。
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2000年11月カンガルー通信
翻訳にも精力的な作家、村上春樹氏が「作家である自分は、いなくなっても誰も困らない。でも、翻訳をしていると、原作者にとって(翻訳者の自分が)かけがえのない存在になっていると感じられる瞬間がある。それが、私を翻訳に駆り立てる。(要約)」と新刊(翻訳夜話:文春新書)で語っていました。そんなことが、彼ほどの作家のエネルギーになるとは…。
親であることは、しばし、(子にとって)かけがえのない存在であることの快感を味わわせてくれます。子が0歳なら、親は100%かけがえのないものでしょう。では、5歳では? 10歳では? 20歳では? 子の年齢と共に親の存在価値は当然減じていきます。寂しい気もしますが、子の精神的な成長の証と考えれば、喜ばしくもあるのですが。
かけがえのない、という軽やかな、深い言葉にいろんなことを考えさせられました。
P.S. 実は、「カンガルー通信」というのは、村上春樹氏の初期の作品「カンガルー日和」内に登場するジャーナルの名前。無断借用お許しあれ。
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さあ、今年は、どうでしょう?
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