(49)読み聞かせ
2011/08/02
読み聞かせは大切なことのように思えるんですが、どうでしょうか。
何歳ぐらいまでするものなんでしょうか。
懇談で、よくある質問のひとつです。私は、読み聞かせは脳にプラス、いやがるまでしてあげましょう、と答えています。
年齢が低いほど、視覚言語と聴覚言語の発達(成熟度)にズレがあります。自分で読む場合、読むことに多くのエネルギーを使ってしまい、イメージ化(ストーリーを映像化して思い浮かべることなど)に余力が残せません。
一方、読み聞かせでは、知的なエネルギー(=集中力)をすべて、話のイメージ化に費やすことができるので、効果的にイメージ力を伸ばしていくことが可能になります。イメージ力は、近い将来の思考力や創造力の発達につながります。
子供の知的活動は楽しさが大前提ですから、「読んでもらうこと」をいやがり始めたら読み聞かせ卒業の潮時かもしれません。でも、7歳までなら、挫けず、根気強く、あの手この手で、誘ってあげましょう。
それから、読み聞かせ後の、ストーリーや登場人物の詰問はタブー。記憶の復元-強化の作業は、あくまでも物語の楽しさを思い出せるような言葉かけ程度に。
本に接することを通じて、「楽しかった」という体験を積み重ねることが大事です。
ツイート2011/08/02