(181)母原病
2014/03/18
母原病とは、1979年にある精神科医が唱えた概念で、子供の身体や心の病気の多くは、母親の子供への接し方に原因、というもの。当時は注目されたそうですが、科学的根拠がなく、個人的な主張に過ぎず、今や、ほぼ死語。
母親にすべての原因を押し付ける、分析もなく家庭環境のみを元凶とするなど今では考えられない。でも、親、特に母親が子供に大きな影響を及ぼすことは否めないことですよね、いい意味でも悪い意味でも。
私は子供への身体的虐待とは無縁のママ・パパと接していますが、ネットの時代、よく勉強しておられる。時には、情報に振り回されているようなケースも。
でも、昔よくしましたが、過保護や過干渉の是正をアドバイスすることはあまりないなぁ。最近よく、ちょっとマズイな、と感じるのは、過度な心配性。
我が子の健やかな成長を願うのは当然の親心。でも、成長を願うあまり、先回りをして失敗しないように、つまづかないようにと際限なく次から次へとサポートに走り…。
例えば、子供の伸びを客観的に見る、建設的な対策を講ずる、子供自身に援助が必要かどうか確認する、心配事を乗り越えたイメージを持つ、など年齢に応じた対応はありますが、基本は、過度な心配は子供に悪影響との認識ですよ。
ツイート2018/03/18