(306)見る心
2018/01/22
その朝はとても天気がよく、自宅の物干しで家内が洗濯物を干していました。隣室で、寝起きの私はボォーと着替え中。物干し越しに外を眺めると、この季節、空気が澄み渡り、遠くまでずっと見渡すことができます。
「あれ? 明石海峡大橋見えとうやん! 海も、淡路島も見えるやん!」 「冬は見えることもあるけど…。えっ、知らんかった?」 知りませんでした。この家に住んで、30年弱。私の住まいは須磨区の山奥にあり、海など見えるとは思いもしませんでした。
今、目にしている海の辺りは、いつも霞んでおり…、つまり、空の一部という記憶しかありません。二階から明石海峡大橋が見えると家族は皆知っており、山奥から海など見えないと思い込んでいる私にだけ見えませんでした。
見る心、見る意思のない者には見えない。また、見よう、見えるかも、という気持ちがあれば見逃すことなく見えたりする。「見る」は心、意思に導きかれます。
「見てごらん」「きれいねぇ~」「おもしろそぅー」4歳からは好奇心・興味・関心の幅を広げる応援を。「見る」心が育まれるよう、やさしく、楽しげに導いてあげましょう! 30年も気づかぬバカもいますから。
明るく、穏やかに、根気強く…
ツイート2018/01/22