(334)落ち葉
2018/11/26
小学生の言語トレーニングでこんな詩に出会いました。
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落ち葉 佐々木たづ
山で落ち葉が散るときは 山にせせらぎ聞こえます
水の流れる川でなく サラサラ落ち葉の落ちる音
秋の木の葉は北風に 吹かれて散るかと思ったら
葉っぱはみんな それぞれの木々の呼吸で散っていく
霜を踏み踏み山道を 小枝を分けて登るとき
風もないのにサラサラと 急に落ち葉が散りかかる
止まってジッと耳すませ 静かな朝の山の中
芽ぶきの用意終えた木の 心やすらぐ歌を聞く
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落ち葉に何となく寒くてさびしいイメージを持っていました。でも、詩人は、風ではなく自らの意思で葉を散らす木の強さを想い、落ち葉に春の芽吹きを感じ、自然の偉大さに心癒される、とは、なんて素敵な。
こんな視点は、感受性豊かに、観察力深く、前向きに明るく、子供たちを導いていくヒント、いや、力強いエールとなります。
今年から、紅葉狩りの後にも、落ち葉を楽しむことができそうで、ちょっと得した気分かな?
ツイート2018/11/26