株式会社関医協ゼミナール総本部
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(123)バッジ

(123)バッジ

2012/12/07

神戸の公立中学では2学期の期末テストが終わると中3に進路指導がある。この時期に思い出す、ゼミ(関連の塾部門)でのツライ話。

大手塾では伸びなかったと3年の春、入会のHさん。元来、まじめな生徒、ていねいにポイントを指導すると着実に成績が向上。少しずつ自信をつけ、夢にも考えなかった公立中堅校への進学を考えるように。でも、12月の進路懇談で学級担任から「やや厳しい」と言われ、一気にヤル気を消失。簡単に取れる資格修得を売り物にする下位私立校へ専願受験に傾く。

そこで、保護者から翻意を頼まれカウンセリング。あの私立なら専願でなくても、加算点のない併願でも十分合格圏内。公立にチャレンジしないともったいない。後悔するかもしれないよ。がんばって、グ~ンと伸びて成果をあげたのに。

結果はどうあれ、チャレンジすれば、「私はがんばりどころでベストを尽くせる人間だ」というバッジがもらえる。前向きな人間であることの証だ。そのバッジは一生の宝になる。世の中の人は、あなたのバッジには気付かないかもしれない。

でも、そのバッジは、あなたの自尊心を生み出す。何より、あなたは自分の子供に、そのバッジを誇ることができる。…と、そこで図らずも涙が。男の涙は武器にはならず、一度しぼんだ彼女の前向きな心を呼び戻すことはできませんでした。

お子さんの成長につれ、人生の折々で皆さんが前向きに対処してきた話をしてあげてください。その心の強さは、必ず、お子さんに受け継がれていきます。

この話は12月の中3保護者懇談の時期になると、必ず、思い出します。この話の後日談が。拙稿119私の仕事、です。

ツイート2012/12/7

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