(211)揶揄
2015/02/18
揶揄(やゆ)というのはバカにしたようにからかうこと。拙稿209で何の説明もなく記したので追記することに。
ええ、子供を揶揄してはいけませんよ。
例えば、5歳男児が上着をうまく着れなくて、マゴつく。ゴネゴネ、もひょもひょ。ママが手伝おうとしても断固拒否し、イライラ・オーラ全開。するとそばにいるパパが状況を打破しようと、ユーモア感覚を駆使し、駆使し、駆使し、一喝、
「おまえはウシか?」
し~~~ん。
子供が泣き出し、何言うてんのん?とママが切れる。
こんなことで泣いたり凹んだりせず強くなれ、笑い飛ばせ、明るくオモロい男になれ。そんなパパの気持ちは十分理解できます。でも、でも、子供を揶揄することは効果が低い。
できない自分を卑下したり、コンプレックスを抱いたり、時には、親に反感を持ったり、トラウマになったり。
言語能力が低い頃(8歳くらいまで?)は子供をバカにしてはいけない。一方、ユーモアも身に付けてさせようとするのは、とても意義あること。笑いのメリットは精神医学では様々に語られる。
でも、揶揄、からかいは子供には難度が高過ぎ、対費用効果があまりにも低い。
子供の知的成長には、穏やかにストレートな表現で接したほうが効果が高く、リスクが少ない。
だから、子供を揶揄してはいけません。
ツイート2015/02/18