(237)あきらめる
2015/11/19
私はうまく持てないのですが、子供には正しく箸を持たせたい、どうすれば?4歳男児のママからの相談。
ネットで動画をチェックすることを提案したり、私の経験[拙稿(149)諭す]をお伝えしたり・・・。
でも、最終的に「あきらめましょう」と。
見せて、真似させて、できたらほめる、が指導の基本。ママはゴミ屋敷の女王だけど、あなたは片付け上手になりなさい、は不可能。ママが努力して何とか克服して見本になる、はある意味、理想だけど現実味が乏しく、多大な努力が必要。私が矯正できたのは、日本人のプライド?と逃れがたい粘着質の上司という大きな動機があったから。
後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり、やトリプルアクセルとかじゃなくて、
多くの人ができる当たり前のことで自分にできないことを、子供に強要する、または、期待するのは親や年長者に対する不信感につながることも。
だから、この件は、あきらめましょう。
手の強さや器用さは大切。でも、すべてにパーフェクトを求める必要はありません。
難しい環境があれば、あきらめて別のことにエネルギーを費やしたほうがいい。こういうのを流行の教育経済学的思考、って言います。
ツイート2015/11/19